次世代材料 黒リンの安全で高収率な溶液合成法を開発(吉田先生(A02班))

 大阪市立大学人工光合成研究センターの吉田朋子副所長、小澤晃代らのグループと堺化学工業株式会社は、共同で太陽光エネルギーを利用し、水から水素を生成する際の触媒として機能する黒リンを溶液法で高収率かつ簡便に合成する手法を開発しました。黒リンはリンの同素体の1つで、 太陽光の可視光領域の大部分を吸収できる材料として注目を集めていますが、産業上必要となる大量合成が困難であるという課題を抱えていました。今回、安全で無害な赤リンを出発原料として、 溶液法にて高収率で黒リンの合成に成功し、大量合成への途が拓かれました。

 本内容は 2020年3月12日(日本時間)に、英国王立化学会(RSC)発行の化学専門誌のオンラインページに掲載されました。

参考資料

化学工業日報記事