複合アニオン化合物の局所配置を「観た」論文がChem. Mater.誌に掲載されました

陰山教授(A01領域代表)・山本助教(A02分担)・桑原博士(A02分担)・越智助教(A02公募)・八島教授(A02 計画)らの研究グループは、1600パターンを超える構造を網羅的に調べ、機械学習の手法を利用することで、バナジウム化合物においてヒドリドがトランス配位の傾向を示すことを明らかにしました。これによって、従来困難であった複合アニオン化合物の大きな課題である局所構造を明らかにする新しい方法論を提供しました。今後同様の手法を活用することで、複合アニオン化合物の局所構造が次々に明らかになってくことが期待されます。

https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.chemmater.7b04571

掲載論文: T. Yamamoto, K. Shitara, S. Kitagawa, A. Kuwabara, M. Kuroe, K. Ishida, M. Ochi, K. Kuroki, K. Fujii, M. Yashima, C. M. Brown, H. Takatsu, C. Tassel, H. Kageyama, “Selective Hydride Occupation in BaVO3–xHx (0.3 £ x £ 0.8) with Face- and Corner-shared Octahedra” Chem. Mater., 2018, 30 (5), pp 1566-1574. doi: 10.1021/acs.chemmater.7b04571