共同研究: 二次元層状酸窒化物の優れた光触媒機能を発見
二次元層状構造を有する酸窒化物には優れた光触媒機能の創出が期待されていましたが、これまでこのような二次元層状酸窒化物は合成が難しく、その光触媒機能も十分に明らかにされてきませんでした。今回我々は、層状酸窒化物Li2LaTa2O6Nの単相合成法を確立し、本材料が通常の三次元ペロブスカイト(CaTaO2Nなど)と比べ、CO2光還元に対して高活性であることを発見しました。A03代表・前田、A01分担・本郷、垣花、陰山、A02分担・木本、八島、A02公募・前園、山方、A03分担・内本らA01〜03全班が関与し、新学術複合アニオンの力を結集させて得た共同研究の成果です。本成果はAngew. Chem. Int. Ed.誌にオンライン掲載され、オープンアクセスにて公開中です。
Takayoshi Oshima, Tom Ichibha, Ken Sinkou Qin, Kanemichi Muraoka, Junie Jhon M. Vequizo, Keisuke Hibino, Ryo Kuriki, Shunsuke Yamashita, Kenta Hongo, Tomoki Uchiyama, Kotaro Fujii, Daling Lu, Ryo Maezono, Akira Yamakata, Hideki Kato, Koji Kimoto, Masatomo Yashima, Yoshiharu Uchimoto, Masato Kakihana, Osamu Ishitani, Hiroshi Kageyama, Kazuhiko Maeda,
“Undoped Layered Perovskite Oxynitride Li2LaTa2O6N for Photocatalytic CO2 Reduction with Visible Light”,
Angew. Chem. Int. Ed. 2018, in press. DOI:10.1002/anie.201803931