共同研究: 層状ホウ素化合物におけるフォノンの遮蔽効果(A01荻野, A03森)
層状ホウ素化合物におけるフォノンの遮蔽効果に関する論文がAPL Materialsに掲載されました。層状ホウ素化合物PrRh4.8B2は、特徴的な結晶構造を有しており、PrRh3B2化合物にロジウムのカゴメ状の原子層が挿入されたような構造を採っている。この原子層により、フェリ磁性の磁磁気転移温度が増強されただけでなく、微小結晶のピコ秒サーモリフレクタンス測定により、他の層状ホウ素化合物に比べて格段に低い熱伝導率が観測され、強いフォノン遮蔽効果を示した。A03分担・森、A01代表・荻野らによる共同研究の成果です。
Y. Kakefuda, K. Yubuta, T. Shishido, A. Yoshikawa, S. Okada, H. Ogino, N. Kawamoto, T. Baba, and T. Mori “Thermal conductivity of PrRh4.8B2, a layered boride compound”
APL Materials 5, 126103-1 126103-7 (2017). DOI:10.1063/1.5005869